エステに行くなら、フェイシャル(顔のケア)とボディ(体全体のケア)、どちらを優先すべきか悩む人は多いでしょう。美肌づくりに注力したいのか、引き締めや疲労回復を重視したいのか、目的によって最適な施術が異なります。本記事では、フェイシャルエステとボディエステの違いやメリット・効果を比較し、それぞれに向いている人や選び方のポイントを詳しく解説します。さらに両方受けるメリットや最新のトレンド情報も紹介し、2025年現在のエステ選びに役立ててください。
目次
エステでフェイシャルとボディ、どっちを選ぶ?
まず、自分がエステに求める目的をはっきりさせましょう。フェイシャルエステは顔まわりの美肌ケアが中心で、毛穴の汚れ除去や保湿、小顔ケアなどの施術が特徴です。一方、ボディエステは全身や気になる部分(脚・お腹など)の引き締めや代謝アップ、リンパマッサージによる疲労回復が主な効果となります。どちらも美と健康に貢献しますが、アプローチする部位と悩みが大きく異なります。
フェイシャルエステの魅力・特徴
フェイシャルエステでは専用のクレンジングや美容液を使って肌の汚れを取り除き、マッサージやパックで保湿やハリ補給を行います。日常のスキンケアでは難しいディープな毛穴洗浄や皮膚深部のケアが可能で、ニキビ・くすみ・ハリ低下といった肌悩みにダイレクトにアプローチできます。最新技術ではAI肌診断に基づくパーソナライズケアや、多機能マシンを使用した高浸透ケアも導入されており、自分の肌質や年齢に合わせた施術が受けられるようになっています。
特にフェイシャルでは、ターンオーバーを活性化することで肌質そのものの改善が期待できます。保湿や美白、アンチエイジングを目的としたコースが多く、定期的に通うことでシワやたるみの進行を遅らせたり、透明感のある肌をキープできるのが魅力です。
ボディエステの魅力・特徴
ボディエステでは、脂肪燃焼や引き締めを目的とした機器(キャビテーション、ラジオ波、EMSなど)やハンドマッサージを用います。下半身やお腹まわりの部分痩せ、全身のリンパ促進によるむくみ改善が代表的な施術です。血行が良くなることで代謝が上がり、脂肪が落ちやすくなると同時に、肩こりや腰痛の緩和など健康面の効果も得られます。
最新の痩身機器では、W(ダブル)ラジオ波やEMS、吸引など複数機能を組み合わせたマシンが注目されています(例:フォースカッター)。これらは皮下脂肪の深部からアプローチし、効率よく体を引き締めるため、短期間での変化が期待できます。アロマオイルを使ったリンパトリートメントやストレッチを組み合わせることで、リラクゼーション効果も高められます。
フェイシャルとボディの選び方ポイント
施術を選ぶ際は、解決したい悩みと予算・時間を総合的に考えることが大切です。肌のエイジングやシミ・ハリ不足が気になる場合はフェイシャルがおすすめです。日常でセルフケアしにくい顔のケアをプロに任せることで、高い効果を得られます。逆に、運動不足やストレスで体型が気になる、姿勢やコリを改善したいならボディ施術が適しています。
予算面では、一般にボディ施術の方が時間が長く機器も高機能なため費用が高めですが、効果も大きく出やすい傾向があります。忙しい方は、短時間で気軽に受けられるフェイシャルを休日や仕事帰りに組み込む選択肢もあります。両方に興味がある場合は、サロンのセットメニューやコース契約を利用し、組み合わせることでコスパ良くケアするのも良いでしょう。
フェイシャルエステの特徴と効果

フェイシャルエステでは顔から首・デコルテにかけてのスキンケアを行います。まずクレンジングでメイクや皮脂汚れを落とし、酵素洗浄や吸引などで毛穴の詰まりを徹底除去。つづいて美容成分をたっぷり含んだパックや美容液を肌に浸透させます。マッサージでは血行を促進し、リンパの流れを整えて老廃物排出をサポートします。
基本の施術内容
施術は手技中心のサロンもあれば多機能マシンを使用するところもあります。超音波やイオン導入で有用成分を深く届けるメニュー、ラジオ波でコラーゲン再生を促すコースなどが一般的です。肌質によっては、敏感肌用やエイジングケア用などテーマに沿ったトリートメントを組み合わせる場合もあります。
施術時間はおおむね30~60分。サロンによって異なりますが、初回はカウンセリングを含め長めに時間をとることが多いです。使用する化粧品やマシン次第で料金や体感が変わるため、信頼できるサロンで物理的なケアイメージを共有しましょう。
期待できる効果
フェイシャルエステの主な効果は美肌・保湿・ハリ回復です。定期的に受けることで肌のターンオーバー(新陳代謝)が整い、乾燥やくすみが改善されます。また、顔の筋肉やリンパ層をケアすることでむくみが取れ、小顔効果やリフトアップ効果も期待できます。
加えて、ストレス緩和やリラクゼーション効果も大きな魅力です。顔には多くの神経や筋肉が集まっており、フェイシャルマッサージによって深いリラックスが得られるため、肌質だけでなく心身の健康にもプラスになります。
最新トレンドや機器
2025年現在、多くのフェイシャルエステサロンではパーソナライズ化が進んでいます。AI肌分析や遺伝子検査に基づき、一人ひとりに最適な成分や強度でケアを施す「オーダーメイドケア」が人気です。また、1台で洗浄・角質除去・美容液導入を行う「ハイドラフェイシャル」など、水流やエアーを活用した新しいマシンも注目されています。これらは肌への負担が少なく、敏感肌の方でも導入が可能なため、今どきの若い女性層からも支持を得ています。
さらに韓国発の「アクアピーリング」など、海外美容技術の影響を受けたメニューも増えています。SNS映えするビフォーアフターが多いこれらの施術は、即効性を感じやすいことから若年層を中心に人気が高まっています。
ボディエステの特徴と効果

ボディエステでは全身または特定部位のケアを行い、体型の引き締めや血行促進を目的とします。主に機械(キャビテーション、ラジオ波、EMS、吸引など)とオールハンドマッサージを組み合わせ、皮下脂肪や老廃物の除去を狙います。また、肩や背中のコリほぐし、アロマオイルを使ったトリートメントでリラクゼーションを高める施術も一般的です。
主要な施術内容
痩身マシンでは、超音波の振動で脂肪を乳化するキャビテーション、ラジオ波(RF)による温熱でコラーゲン強化と脂肪分解を同時に行うコース、低周波(EMS)で筋肉を動かして基礎代謝をアップするトリートメントなどがあります。これらは部分痩せやセルライト改善に効果的で、短期集中型のダイエットプランとして人気です。
また、背中・肩・脚などに手をかけるハンドマッサージは、全身のリンパの流れを活性化し、むくみや冷えの解消に寄与します。オイルやクリームを使って筋膜リリースを行うことで、スポーツやハードワーク後の疲労回復にも役立ちます。
期待できる効果
ボディエステで期待できるのは、体型のスリミング効果とともに健康的なボディラインの実現です。脂肪を効率的に燃焼させることでウエストや脚のサイズダウンが目指せる他、血流が改善されてむくみ・冷え性が軽減します。姿勢矯正や腰痛改善といった効果を謳うコースもあり、体の内と外からアプローチする総合的なケアが可能です。
さらに、ボディトリートメントによるリラクゼーション効果も無視できません。全身の筋肉をじっくりほぐすことでストレスホルモンが低下し、精神面のリフレッシュにつながります。まさに「外見と内面の両方に働きかける」施術といえるでしょう。
最新トレンドや機器
最近のボディエステでは、1台で多機能を備えたマルチデバイスが注目されています。例として、フォースカッターはWラジオ波・EMS・吸引・ポレーション・LEDを搭載し、一度の施術で脂肪燃焼から美容成分導入まで行います。このように組み合わせ技術により、従来より短時間で効果的にボディメイクが可能になっています。
また、サーモシェイプ(高周波)、キャビテーション、ヒートマット、EMSを連続して使用する複合コースも増加中です。個々の体質や目的に合わせてこれらをカスタマイズし、一人ひとりに最適なダイエットプランを提供するサロンが増えています。
フェイシャルエステが向いている人
- 肌の乾燥・ハリ低下が気になる人
- 毛穴汚れやニキビなど顔の肌トラブルを改善したい人
- 加齢によるシワ・たるみをケアしたい人
- 小顔効果やフェイスラインの引き締めを目指す人
- 日頃から丁寧にスキンケアを続けてきたけれど、プロの力も借りたい人
以上のような方にはフェイシャルエステがおすすめです。普段の洗顔では落としきれない毛穴汚れや古い角質を丁寧に除去することで、肌本来の透明感を引き出せます。敏感肌や乾燥肌の人でもサロン専用の低刺激ケアを受けることで、肌悩みを根本から改善できます。アンチエイジング目的であれば、コラーゲン生成を促す施術でハリ・弾力を維持しやすくなります。
また、メンタル面でも効果が期待できます。顔には多くのツボや筋肉があるため、フェイシャルマッサージを受けることで深いリラクゼーションを得られます。美肌づくりとリフレッシュを同時に叶えたい方に最適です。
ボディエステが向いている人

- 体型を引き締めたい・ダイエットしたい人
- 慢性的な冷え性やむくみで悩む人
- 長時間のデスクワークや運動不足で肩こり・腰痛がある人
- 疲れやストレスを和らげたい人
- 日常生活では難しい全身のケアが必要だと感じる人
これらに当てはまる方はボディエステを選ぶと良いでしょう。特に、自己流のダイエットで思うように痩せられない人は、専門マシンとプロのマッサージで基礎代謝を上げることができます。デスクワークや立ち仕事で血行不良になっている場合も、アロマオイルを使った全身トリートメントで血流を促進し、冷えやこりを和らげられます。
また、運動やストレッチで届かない深部の筋肉までほぐせるのがボディエステの強みです。筋膜リリースやリンパドレナージュを受けることで、日常的な疲労物質の排出を早め、体の可動域を広げやすくなります。体重だけでなく体型や疲労度を総合的にケアしたい方に向いています。
フェイシャルとボディの費用・頻度の違い
施術料金や通うペースにもフェイシャルとボディでは違いがあります。下表に一般的な目安をまとめました。
項目 | フェイシャルエステ | ボディエステ |
---|---|---|
施術部位 | 顔~デコルテ周り | 全身または部分(脚・お腹など) |
主な目的・効果 | 美肌・ハリ・毛穴ケア | 痩身・代謝促進・疲労回復 |
施術頻度 | 2~4週間に1回程度 | 週1~2回(短期集中で数ヶ月) |
料金相場(1回) | 約1万5千~3万円 | 約2万~5万円 |
施術時間 | 30~60分 | 60~120分 |
このように、ボディエステは施術時間が長く料金も高めですが、短期間で体型を変えたい方には効果的です。フェイシャルエステは月1~2回程度通えば肌の土台を着実に整えられるため、料金の負担は比較的軽く始めやすいのが特徴です。サロンによっては、回数券や定額プランで料金を抑えられることもあるので、予算や目標に合わせてプランを選びましょう。
フェイシャルとボディを組み合わせるメリット
フェイシャルとボディを同日に組み合わせることで、施術の相乗効果が期待できます。
血行促進でフェイシャル効果もアップ
全身の血行が良くなると顔色も明るくなりやすくなります。例えば、リンパマッサージやオイルトリートメントで足腰から体を温めた後にフェイシャルケアを行うと、美容成分が肌奥まで浸透しやすくなります。ボディで代謝を上げておくことで、フェイシャル施術後の肌が普段よりトーンアップし、透明感が増すケースが多いです。また、サウナや岩盤浴を組み合わせれば全身から汗をかいて老廃物排出を促し、フェイシャルの効果をさらに高めることができます。
おすすめの組み合わせと注意点
おすすめの組み合わせ例としては、むくみや疲労が溜まっている部位から先に施術を受ける方法があります。例えば、フットマッサージやホットストーンで足先から腰をしっかりほぐした後にフェイシャルトリートメントを受けると、顔のむくみも取れやすくなります。逆に、フェイシャルで緊張した頭部をほぐしたあとにボディのアロマトリートメントを受けると、相互にリラックス効果が高まります。
- 全身を温めてからフェイシャルを受けると、美容成分の浸透が良くなり肌の透明感がアップ
- 筋肉がほぐれた状態で小顔マッサージなどを行うと、リフトアップ効果が増す
- 両方受けることでリラクゼーション効果が倍増し、ストレス軽減につながる
組み合わせ施術を受ける際は、体調や予定に余裕がある日に予約しましょう。特に初めての場合は、サロンで相談しながら無理のないメニューを選ぶと安心です。
まとめ
フェイシャルエステとボディエステにはそれぞれ異なる目的があります。肌トラブルやアンチエイジングを重視するならフェイシャル、体型維持や筋肉疲労の改善を目指すならボディエステが向いています。2025年現在、どちらにも最新機器やパーソナライズケアが導入され、以前より効果を感じやすくなっています。
最終的には、自分の悩みやライフスタイルに合わせて賢く選ぶことが大切です。迷ったときはプロのエステティシャンに相談し、フェイシャル・ボディそれぞれの体験を受けてみるのもよいでしょう。定期的なケアを習慣化すれば、どちらのメニューも継続的に高い効果を発揮し、美しさと健康の両方に近づくことができます。