切らない痩身美容としてキャビテーションとハイフは人気ですが、どちらが痩せる効果が高いのか悩む方も多いでしょう。
それぞれ違った仕組みで脂肪にアプローチするため、効果の出方や向いている人が異なります。この記事ではキャビテーションとハイフの特徴や効果、メリット・デメリットを比較し、目的に合った施術の選び方を解説します。
施術後のケア方法や料金相場にも触れ、自分に合った施術選びに役立ててください。
目次
キャビテーションとハイフ、どっちが痩せる?効果を比較
キャビテーションもハイフも、体内の脂肪を破壊して痩身効果を得る非侵襲型の施術です。どちらも超音波を利用しますが、作用する周波数や照射方法が異なるため、脂肪へのアプローチや効果の現れ方に違いがあります。以下では両者の特徴を比較し、どんな違いがあるのか詳しく見ていきます。
超音波の特性と作用の違い
キャビテーションでは、低周波の超音波を体にあてて脂肪細胞内に微小な気泡を作り出します。気泡が破裂するときの衝撃で脂肪細胞膜が壊れ、脂肪が液状化して体外へ排出されます。痛みはほとんどなく、皮膚表面にも負担が生じにくいのが特徴です。広い範囲に施術できるため、お腹や太ももなど幅広い部分痩せに向いています。
一方、ハイフ(HIFU)ではHigh-Intensity Focused Ultrasoundの名の通り、高密度の超音波を一点に集中照射します。非常に強い熱エネルギーが発生し、照射部位の脂肪細胞を直接破壊・凝固します。これにより1回の施術でも深部の脂肪まで効果を実感しやすい即効性があります。また熱によって周囲のコラーゲン生成も促されるため、脂肪減少だけでなく肌の引き締め効果も期待できます。ただし強い熱が生じるため、施術中に熱感や痛みを感じることがあり、赤みなどのリスクも伴います。
キャビテーションとは?特徴と効果

キャビテーションは超音波を利用した切らない痩身施術で、脂肪吸引のように皮膚を切開せずに脂肪細胞を減らすことを目指します。専用の機器を体にあてて超音波を照射すると、脂肪層に低周波の超音波が届きます。この超音波によって脂肪細胞内に真空状態の微小な気泡が発生し、気泡が弾ける衝撃で脂肪細胞膜が破壊されます。
破壊された脂肪は液状化してリンパや血液を通じて体外に排出されるため、身体の自然な代謝作用で徐々に消費されます。施術中の痛みはほとんどなく、熱も発生しないため、リラックスして受けられる点が大きなメリットです。また皮下数cm程度の浅い脂肪層に広範囲に作用するため、お腹まわりや太ももなど広い部位をまとめてケアしたい場合に適しています。
キャビテーションのメリット・向いている人
- 痛みや熱を伴わないので施術が楽で続けやすい
- 広範囲にアプローチできるため、お腹まわりやおしり、太ももなどまとめて痩せたい人に向く
- 施術後すぐに日常生活に戻れるダウンタイムの少なさ
- セルライトの改善や代謝促進効果も期待できるため、肌の凸凹が気になる人やむくみ解消もしたい人におすすめ
- 高熱を使わないため肌トラブルのリスクが低く、安全性が比較的高い
- ただし、効果は即効性が高くなく回数が必要なので、短期間で大きな変化を求める人や厚みのある脂肪を一気に減らしたい人には向かないケースもある
ハイフとは?特徴と効果

ハイフ(高密度焦点式超音波)は、1点に超音波を集中させる技術を用いた痩身・リフトアップ施術です。医療やエステで使われる機器から高出力の超音波を照射すると、その一点が急激に高温になり、照射された脂肪細胞を熱によって破壊します。キャビテーションと同様に破壊された脂肪は体内で分解・排出されますが、ハイフでは高熱による損傷を伴うため、1回の照射でも効果を実感しやすいのが特徴です。
また、照射した熱は脂肪だけでなくコラーゲンにも作用するため、脂肪減少と同時に皮膚の引き締めやリフトアップが期待できます。そのため、痩身目的だけでなくフェイスラインや二重あごの改善、小顔効果を求める人にも選ばれています。
ハイフのメリット・向いている人
- 高い熱エネルギーで深部の脂肪まで効果が届くため、即効性があり1~2回でも変化を実感しやすい
- 同時に皮膚を引き締める効果が得られるため、たるみやシワが気になる人にもお勧め
- ピンポイントの施術が可能なため、二重あごや部分的な脂肪が気になる箇所に効果的
- 広い範囲を一度に施術するのには向かないため、脂肪層が厚い部位よりも顔や首周りなど比較的狭い範囲で使用されることが多い
- 痛みを感じやすい施術のため、痛みや肌ダメージに不安がある人は医療機関でマシンを選択するか麻酔を併用する必要がある
- 1回の効果が大きい分、費用も高くなる傾向があり、予算と相談が必要
即効性・持続性の比較
キャビテーションとハイフでは、効果が現れるタイミングや持続期間にも違いがあります。ハイフは高熱で一気に脂肪を破壊するため、照射直後からサイズダウンした感覚が得られやすく、短期間で大きな変化を望む人に向いています。
一方キャビテーションは低周波で脂肪を少しずつ溶解するため、施術直後の変化は目立ちません。むくみが取れてすっきり感を感じることがありますが、脂肪が完全に排出され効果が分かるまでには数日から1週間程度かかります。継続的な施術で徐々にサイズダウンしていくのが特徴です。
即効性の違い
ハイフは施術中の熱収縮効果により、照射直後から引き締まった感覚を実感することが多いです。特に顔やアゴ周りなど皮膚が薄い部位は結果が分かりやすいです。キャビテーションは施術後数日~1週間ほどかけて効果が表れることが一般的で、1回では大きな変化は難しく、数回の継続施術でサイズダウンを感じることが多いです。
持続期間の違い
ハイフは1回の施術で得られる脂肪破壊量が大きいため、効果の持続期間も比較的長めです。施術後約1ヶ月で効果のピークを迎え、その後も数ヶ月にわたって徐々に変化が続きます。一方キャビテーションでは効果のピークは施術後4~5日ほどで、その後は脂肪が再生しない体質を作るという意味では継続的な施術が必要になります。施術後の効果を持続させるには2週間ごとなど定期的に受けることが勧められます。
施術回数と頻度の目安
キャビテーションは1回の破壊量が緩やかなので、2~4週おきに複数回受ける必要があります。一般的には3~5回程度で効果を実感する人が多いですが、脂肪の厚さや個人差により異なります。ハイフは1~3回程度の施術でも十分な効果を得られる場合が多く、数ヶ月に1回程度のメンテナンスで維持できます。
痛み・ダウンタイムと安全性

施術中の痛みや施術後のダウンタイムでも両者には差があります。キャビテーションは低出力の超音波を使用するため、施術中は冷たいジェルを塗布した際の振動を感じる程度で痛みはほとんどありません。赤みや腫れなどのダウンタイムもほぼなく、当日から通常の生活に戻れます。
ハイフは一点に強い熱を与える施術であるため、痛みや熱感を伴うことがあります。部位や出力によっては針で刺されるような感覚や鈍い痛みを感じることがあるため、医療機関では麻酔クリームを併用する場合もあります。施術後は照射部位が赤くなったり腫れたりする場合があり、数日で落ち着くのが一般的です。
施術中の痛みの違い
キャビテーションではほとんど痛みを感じません。温かいジェルに触れているようなわずかな温感や振動がある程度で、寝て受けられるほどです。一方ハイフでは照射部に熱や圧迫感を感じることが多く、出力が強いほど痛みは増します。痛みに敏感な方は麻酔や冷却と組み合わせる場合があり、医療用のハイフでは安全性の高い範囲で施術が行われます。
アフターケアと注意点
どちらの施術後も、破壊された脂肪をしっかり排出させるためにアフターケアが重要です。施術後は水分を十分に摂取し、マッサージでリンパの流れを促すことで老廃物の排出をサポートしましょう。また血行が良くなる状態になっているため、直後1~2時間の過度な食事は控え、施術前後は控えめな水溶性の軽食にすると効果的です。痩身効果を高めるには、施術だけに頼らず普段の生活でも高タンパク低脂肪の食事や適度な運動を心がけることが大切です。
こんな人におすすめ:選び方のポイント
キャビテーションとハイフはそれぞれ向き不向きがあるため、自分の目的や体質に合わせて選ぶとより満足度の高い結果が得られます。
キャビテーションがおすすめな人
- 広範囲の部位をまとめてケアしたい人(お腹や太もも、二の腕など)
- 施術中の痛みを避けたい人
- ダウンタイムがほとんどない施術を希望する人
- セルライトの改善やリンパ循環を促すマッサージ効果も求める人
ハイフがおすすめな人
- 短期間でしっかりと効果を出したい人
- 顔や二の腕、あご下など部分痩せを集中して行いたい人
- 施術と同時に肌の引き締め・リフトアップ効果も期待したい人
予算・施術回数も考慮する
キャビテーションは比較的安価な機器を利用できるため、エステサロンでも受けられるケースが多く、1回あたりの費用は低めです。ただし効果を得るには複数回の施術が必要なので、総額は通院回数分かかります。ハイフは医療機関で行うことが多く、1回あたりの費用は高額になりがちですが、1~3回程度で大きな効果が得られる場合もあります。予算や通いやすさ、必要な通院回数も選択のポイントになります。
まとめ
キャビテーションとハイフはどちらも超音波で脂肪細胞を破壊して痩身効果を出す施術ですが、特徴が異なります。痛みや熱感を避けて広い範囲をじっくりケアしたい場合はキャビテーションが向いています。一方、短期間で強力に引き締めたい場合はハイフの即効性が有利です。どちらも施術後の水分補給や適切な食生活・運動が効果持続には欠かせません。自分の目的や体質、予算に合わせて両者のメリットを活かし、納得できる痩身効果を目指しましょう。